Claude Code のメモリ機能 — 会話を跨いでコンテキストを保持する

約 1 分

Claude Code のメモリシステムの仕組みと活用方法。ユーザー情報、フィードバック、プロジェクト情報を永続化する方法を解説します。

Claude Code は会話が終わると通常コンテキストを失いますが、メモリ機能を使うことで、重要な情報を会話を跨いで保持できます。

前提

  • Claude Code がインストール済みであること
  • メモリ機能をサポートしているバージョンであること(最近のリリースで利用可能)
  • ~/.claude/projects/<project>/memory/ ディレクトリへの書き込み権限があること

メモリの仕組み

メモリはファイルベースのシステムで、~/.claude/projects/<project>/memory/ ディレクトリに Markdown ファイルとして保存されます。

~/.claude/projects/blog-app/memory/
├── MEMORY.md           ← インデックスファイル
├── user_role.md         ← ユーザー情報
├── feedback_testing.md  ← フィードバック
└── project_deploy.md    ← プロジェクト情報

MEMORY.md はインデックスで、各メモリファイルへのリンクと概要が記載されます。

メモリの種類

1. user — ユーザー情報

ユーザーの役割、経験、好みに関する情報です。

---
name: ユーザーの技術背景
description: ユーザーの技術スタックと経験レベル
type: user
---

バックエンドエンジニアで、Go を10年書いている。
フロントエンド(Svelte)は初めて触る。

この情報があると、Claude Code はフロントエンドの説明をするときにバックエンドの概念に例えて説明してくれます。

2. feedback — フィードバック

作業の進め方に関するユーザーからの指示です。

---
name: テストの書き方
description: テストに関するユーザーの好み
type: feedback
---

インテグレーションテストでは DB のモックを使わず、実際の DB に接続する。
**Why:** 過去にモックと本番の乖離でデプロイ障害が発生した。
**How to apply:** テストコードを書くときは、常に実 DB 接続を前提にする。

3. project — プロジェクト情報

進行中の作業、意思決定、締め切りなどの情報です。

---
name: マージフリーズ
description: モバイルリリースに伴うマージフリーズの予定
type: project
---

2026-03-25 以降、非クリティカルな PR のマージを凍結する。
**Why:** モバイルチームがリリースブランチを切るため。
**How to apply:** この日以降の PR 作成時に警告する。

4. reference — 外部リソースへの参照

外部システムやドキュメントの場所です。

---
name: バグトラッカー
description: バグ管理に使っているツールの情報
type: reference
---

パイプラインのバグは Linear プロジェクト「INGEST」で管理している。

メモリの保存方法

Claude Code に「覚えておいて」と伝えるだけです。

データベースのテストではモックを使わないでほしい。覚えておいて。

Claude Code がメモリファイルを作成し、MEMORY.md のインデックスを更新します。

メモリの活用場面

次回の会話で自動参照

新しい会話を始めたとき、Claude Code は MEMORY.md を読み込み、関連するメモリを参照します。

# 新しい会話
テストを書いて

# Claude Code は過去のフィードバックを参照して、
# DB モックを使わないテストを書いてくれる

明示的に参照

前に話したデプロイの件、どうなってたっけ?

メモリに保存すべきでないもの

  • コードのパターンや規約 — コードを見れば分かる
  • Git の履歴git log で確認できる
  • 一時的な作業内容 — 現在の会話で完結する情報
  • CLAUDE.md に書いてあること — 二重管理になる

メモリの管理

更新

情報が古くなったら、Claude Code に更新を依頼します。

マージフリーズは解除された。メモリを更新して。

削除

不要になったメモリも削除できます。

デプロイに関するメモリはもう不要。削除して。

まとめ

  • メモリはファイルベースの永続化システム
  • ユーザー情報、フィードバック、プロジェクト情報、外部参照の 4 種類
  • 「覚えておいて」で保存、次回の会話で自動参照
  • コードから分かる情報は保存しない
  • 古くなったメモリは適宜更新・削除する

参照

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